SUEZ:AIとIoTで生産品質管理を改善
背景
SUEZは、フランスの水処理および廃棄物処理の総合企業であり、世界最大手の民間水道事業者です。その活動を最適化し効率性を高めるために、同社は以下を目標に掲げてデータ変換プロジェクトを開始しました。
- AI活用のユースケースと実績をアピールすることで、社内でのAI の活用を誰の手にも届くものにする
- データサイエンティストとAI関係者の連携を促進する
- 一元化されたサービスベースのテクノロジー プラットフォームでAI開発を実現する
- AIモデルの現場での展開、特に産業への応用を強化する
ソリューション
これらを目指し、SUEZはアバナードとマイクロソフトの協力のもと、CoDAI (Collaborative Data & Artificial Intelligence) プラットフォームを開発しました。このポータルではAIプロジェクトとアルゴリズムのカタログが作成されているため、プログラム管理者などのユーザーが既存のソリューションを見つけてテストすることができます。
CoDAIプラットフォームは、Microsoft Azureの機械学習とAzure DevOpsを基盤として構築されており、機械学習モデルのデータ、コード、実験、トレーニング、展開用の領域を備えた、データサイエンティスト向けの作業環境を自動的に作成できます。
現在このプラットフォームは、AIアルゴリズム、施設機器管理、データサイエンティストがモデルを監視・改善するためのフィードバックループの「エッジ展開」により、産業IoT (IIoT) アプリケーションに拡張されています。たとえば、工業検査を実施するためのAIモデルはSUEZの現場で直接開発されました。アルゴリズムはIoTを使用して施設内で展開され、データをCoDAIのデータレイクに送ります。また、CoDAIプラットフォームは、AIアルゴリズムを低電力のIIoT機器での実行に最適化するなどの新しいサービスや機能も実現します。
成果
CoDAIプラットフォームにより、AIモデルを実稼働させプロジェクトで使用できる状態にするまでの期間が短縮しました。依頼を受けてから1年以内に、このプラットフォームは約40件のプロジェクトをホストし、内3件は完全に実稼働に入りました。
アバナードは、CoDAIの開発においてSUEZを支援し、開発、AI、IoTの専門知識をこのプラットフォームの発展に活かせたことを誇りに思っています。
データを実際に使えるインテリジェンスに変えるための分析とAIの活用について詳しくは、こちらをご覧ください。