「テクノロジーとともに成長する」Seattle Goodwill社
プロジェクトの背景
Seattle Goodwill社の小売リサイクル・ビジネスは、主な収益源を寄付ベースのモデルに依存しています。しかし、その古いビジネス・システムは、接続されていないソリューションで構成されており、手作業が必要で、管理やサポートに時間がかかり、顧客とやり取りし、収益を高め、学生を支援するための十分な時間を確保できずにいました。
「私たちは、とても顧客中心や従業員中心とは言えませんでした。テクノロジーによる成長を必要としていました」と、Seattle Goodwill社の小売事業担当副社長であるDerieontay Sparks氏は述べています。
ソリューション
こうした課題に対処するため、Seattle Goodwill社は、ソーシャル・グッドのためのテクノロジープログラムの一環として、アバナードと提携しました。アバナードは、計画段階での共同ワークショップや店舗訪問による緊密なコラボレーションを通じて、同社による新たなMicrosoft Dynamicsベースのプラットフォームの導入をサポートしました。その内容は、バック・オフィス、店舗、倉庫を含む、4つの主要要素から構成されます。
POS: 店舗向けPOSシステムのアップグレードは、Seattle Goodwill社にとって重要なテクノロジーへの投資でしたが、Sparks氏はこれだけで終わらせるつもりはありません。“「私たちを特別な存在にしているのは従業員です。したがって、彼らに投資する必要があります」とSparks氏は述べています。“この新しいテクノロジーは、従業員がより高いレベルのカスタマー・エクスペリエンスを提供できるようにするため、従業員への実質的な投資になります。”
財務および経営: 財務機能を経理チーム全体に導入し、これまでは手作業で行っていたプロセスを自動化しました。“「自動化された今、購入はシームレスになりました」と、Seattle Goodwill社の最高執行責任者(COO)のMai Nguyen氏は述べています。
Production Suite:アバナードのデジタル・イノベーション・スタジオとMicrosoft Power Appsを使用して、在庫取り込みプロセスを管理する、Production Suiteと呼ばれるアプリケーションを構築しました。このアプリは、Seattle Goodwill社の24店舗で販売される、数千にも及ぶ寄付品目へのタグ付けに使用されています。
サプライ・チェーン・マネージメント: 寄付品目を適切な店舗にできるだけ早急に届けることが不可欠です。新たなシステムでは、倉庫から店舗への商品の移動がほぼリアルタイムで可視化され、より弾力性のあるサプライ・チェーンが実現されています。
パンデミックの発生
システムの導入は重要プロジェクトでしたが、COVID-19のパンデミックにより、その作業はより困難なものとなりました。導入チームは、対面での作業を主とする大人数のリソースから、バーチャルで作業する少人数のグループに移行しました。“「プロジェクトを進めるためには、エネルギーをシフトする必要がありました」と、Spark氏は述べています。“「しかし、実現に向けてみんなが1つになれたのは素晴らしい体験でした」。” Seattle Goodwill社がパンデミックにどのように対処しているかについて、詳細はこちらのQ&Aをご確認ください。)
成果
この新システムの展開には、数ヵ月を要します。結果を評価するには時期尚早ですが、同社は以下のメリットを期待しています:
- 効率性:寄付から販売までのターンアラウンド・タイムの向上
- エクスペリエンス:取引に要する時間が、従来の10分程度に比べて、わずか2~3分に短縮
- 可視性:サプライ・チェーンの可視性が向上し、より多くの情報に基づく意思決定と迅速な変更が可能に
こうしたメリットだけに留まらず、この新システムは、より広範なデジタル変革に向けたプロセスの一環となります。
アバナードがMicrosoft Dynamics 365によって、どのようにお客様の変革をサポートできるかをご説明します。