Axesor社、クラウドに移行して柔軟性と成長を実現
プロジェクトの背景
アバナードは、Axesor社のITシステムをMicrosoft Azureクラウド・プラットフォームへと移行しました。これは、PaaS、SaaS、およびAzureの継続的な統合機能のメリットを最大限に享受できる、技術的に進んだアーキテクチャーを持つプラットフォームです。単純な「リフト&シフト」方式の移行とは異なり、Axesor社はこのソリューションでクラウドのメリットを十分に活用できます。優れた分析機能と組み合わせることで、このソリューションは価値のあるインサイトを企業のデータ・ソースに提供してデータ管理プロセスを自動化し、新しい環境での公開と展開を容易にします。コンピテンシーを別途構築する必要がないため、データの収集と管理をスピードアップしてサービスを最大限に活用できます。
Axesor社のサービス標準化と市場拡張に関する要件には、生産性の向上、オファーの拡大、カスタマー・エクスペリエンスの向上が含まれており、そのすべてを満たす唯一のソリューションがAzureでした。Axesor社は、Azureを使用することで、データを理解するための極めて革新的な方法を導入しましたが、これはデータを使用して包括的かつ最新の情報およびリスク分析を提供する企業にとって必要不可欠でした。
ソリューション
アバナードのクラウド移行ソリューションが、どのようにビジネス・インフラストラクチャーを最新化するかをご確認ください。
Axesor社は、スペインを拠点とし、欧州および中南米で活動する大手クレジット・リスク管理会社です。主な目標は、クレジット・リスク管理を最適化するソリューションを顧客に提供することです。Axesor社の価値はデータにあり、以前そのデータはグラナダにあるデータ・センターで管理および保存されていました。各国のオフィスに情報を転送する場合は手動システムを使用していたため、非効率的で多大な時間を費やしていました。Axesor社は、すぐに使用可能な製品とサービスを用意して、競合他社より早く新しい市場に確実に参入する必要がありました。
また、クラウドを使用することで、スピードとインサイトの点において何を獲得できるかについての分析を要求しました。現在のエクスペリエンスを世界中で再現し、自動化したいと考えていましたが、まずは知識の収集、分析、移動をより効率的に実行でき、サービスの標準化を保証できるソリューションが必要でした。
成果
立ち上げ以来、Axesor社は以前より低コストでスピード、機能、拡張性の改善を達成しています。例えば、24時間のオペレーション数は、100万/カーネルから2,600万/カーネルへと増大しました。
また、次のような成果も上げています。
- IaC(Infrastructure-as-a-code)により、Axesor社はプロビジョニング・テストの迅速な実行とVisual Studioを使用した実稼働前環境が可能になりました。複数のAzure地域への展開も、数分以内に完了できます。
- このソリューションは、重複作業を排除するため、コスト効率にも優れています。
- 使用可能な情報量も増え、アクセスも容易です。さらに、増えた知識を統合し、独自の回答と合わせて提供できます。
クラウド・ソリューションは、Axesor社の幅広いデジタル・ビジネス変革の基盤です。Axesor社は、カスタマイズされた方法で顧客にデータを提供するために、データの価値を理解できる極めて革新的な最新の方法を求めています。クラウドは、その始まりでしかありません。