アクセンチュア社:29万人以上のユーザーをクラウドに移行
背景
アクセンチュアは、幾多の企業や政府自治体の業績評価と最適化を手掛けてきましたが、今回は自社の主要部門の効率性を見直す必要がありました。
システムの契約更新の時期を迎えたアクセンチュアは、時間も費用もかかるアップグレードではなく、追加コストなしで自社ITサービスの効率を向上できる方法を検討しました。
これまで、アクセンチュアはMicrosoft OutlookやOffice Communicatorなどを使用してきました。しかし、長年の経験から、各サービスを社内で運用することは高くつくと認識していました。運用スタッフ、ホスティング、ストレージの各運営コスト、さらに機器の減価償却費もかかります。すべてを常に最新の状態に維持し、管理・監視しなければなりませんでした。
ソリューション
アバナードとアクセンチュアは、54か国の11,000拠点、29万人以上のユーザーを対象とする、過去最大規模のMicrosoft Office 365導入を1年で完了しました。そして導入後の初年度に、移行費用を回収することができました。
クラウドへの移行の結果として、アクセンチュアは次のような目標を掲げていました。
- 移行から生み出される節約効果で移行費用を賄う
- スタッフに提供するサービスのレベルをまったく落とすことなくシームレスに移行を完了する
- 改善効果がすぐに現れる (特にメールボックスの最大容量)
成果
Office 365移行時の憂慮事項は多数あったものの、移行は予定どおりに完了し、見込みどおりに節約効果が生み出されました。
クラウドへの移行により、アクセンチュアは12か月以内に目標を達成することができました。移行中、総じてユーザーは、使用できる容量が増えたこと以外には、核になるメールサービスの違いにほとんど気付きませんでした。その上、ユーザーはクラウド環境ならではの追加機能、例えば容易なコラボレーションやファイル管理などを使用できるようになりました。
この1年の間に、アバナードとアクセンチュアが達成したのは以下です。
- 29万人のユーザーをMicrosoft Exchange Onlineに移行
- 13,000のMicrosoft SharePoint Onlineサイトを作成
- 130TBのデータを移行