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アバナードは5月16日、「アバナードBeyond AI フォーラム 2024」を東京都内で初めて開催しました。本イベントは、企業の経営部門、IT部門における意思決定者、IT技術者、開発者、データまたはセキュリティに関わるプロフェッショナルの方々を対象に、AIによる継続的なビジネス成長のためのヒントを得ていただくため開催されました。当日は、アバナード本社 最高AI責任者(CAIO) フローリン・ローターによる基調講演のほか、日本マイクロソフト株式会社 執行役員常務 クラウド&AI ソリューション事業本部長 岡嵜 禎氏を招いたパネルディスカッション、テーマごとのブレイクアウトセッションが行われました。

フローリンはリーダーシップ、セールス、ソリューション、デリバリー、ケイパビリティ、パートナーエコシステムなど、多岐にわたってグローバルなAI戦略の推進力となり活躍し、2023年に最高AI責任者(CAIO)に任命されました。今回の基調講演では、企業における生成AIの導入状況や展望について、アバナードの知見に基づき解説しました。

まずフローリンは顧客企業の生成AI導入状況について、「50%がアーリーマジョリティ(本稼働のプロジェクトが進行段階)、30%がレイトマジョリティ(テスト運用から本稼働へ積極的に移行段階)」と説明。Microsoft Copilotなど具体的な活用事例を交えながら伝えた一方、10%はテスト段階にある点を明かしました。

続いてアバナードのAIへの取り組みとして、2021年1月から現在にかけての道のりを披露しました。得られた知見として、主に①AIファーストとは人ファースト、②戦略的なガバナンス、③責任あるAI、④データ/データプラットフォーム/エンタープライズアーキテクチャの4つの観点から解説しました。フローリンは特に、「AIを成功させる鍵は人を第一に考える」、「責任をもってAIを使用する」ことなどを強調しました。

講演後半でフローリンは、企業のAIガバナンスモデルとして、①意思決定基準の確立(ガバナンス構造を使用して、ビジネスのニーズ・価値、リスク選好に沿ってユースケースの優先順位を決定)、②ガバナンスの統合(文書化、責任の共有、継続的改善に重点を置いて、できるだけ既存の管理ポイントや機能を使用)、③インパクトの実証(ガバナンスプログラムに対するパフォーマンスとリスク目標を設定し、ガバナンスがステークホルダーの成果をどのように改善するのかを明示)が成功の鍵と示しました。

基調講演の後は、アバナード株式会社 代表取締役社長 鈴木 淳一と日本マイクロソフト株式会社 執行役員常務 クラウド&AI ソリューション事業本部長 岡嵜 禎氏によるパネルディスカッションを実施されました。

パネルディスカッションは冒頭、アバナードがグローバル3,000人規模で実施した「AI導入・活用動向グローバル調査」に基づいた企業のAI導入に関する最新市場動向をテーマに始まり、特に日本の準備状況や傾向についても解説されました。続いてMicrosoft Copilotについてさまざまな視点からディスカッションが展開され、現在お客様が抱えている課題を元に、アバナードの取り組みやお客様事例、また、マイクロソフトからは社内定着に向けてのユースケースなどが紹介されました。

パネルディスカッション終了後は、各テーマ別のブレイクアウトセッションで、生成AIまたCopilotなどより深堀したセッションが展開されました。

【AI ジェネラル セッション】
アバナードが提供する生成AIソリューション、事例、インサイト、またCopilot for Microsoft 365 導入・活用についてどのような支援を提供できるかが紹介されました。

【製造・流通業向けセッション】
トヨタグループにおける市民開発と生成AIの活用に向けた取り組みや、世界最大級の製造業向け国際展示会(Hannover Messe)で公開した最新ソリューション、またEdgeAIを活用したソニーセミコンダクタソリューションズ様とアバナードの現場改革の取り組みが紹介されました。

【技術者向けセッション】
書籍「Azure OpenAI Service実践ガイド」の筆者による検索拡張生成(RAG)の説明、またGitHub Copilotセッションやエキスパート達と対話しながらのインタラクティブ セッションを通して最新技術・開発情報を学ぶ機会が提供されました。

 
 
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